令和四年 霜月行願(四天王寺行願)のご報告
- 2022年12月01日
十一月二十七日(土)、今年で第五十八回を数える四天王寺行願が実施されました。
薄曇りの肌寒い早朝、まず六時半に先発隊が、前日に積み込んだ掃除道具とともに車で出発。その他の同人、各部職員の参加者は、七時二十分に学園校庭に集合し、七時三十分に光泉林を出発、八時前に三条通りで学園の生徒さんと合流し、二台のバスに乗り込みました。同人と職員二十九名、中学生と高校生五十一名、総勢八十名が参加しました。
四天王寺到着後、一列に太子殿へと進み、午前九時より行願式が執り行なわれました。四天王寺管長・加藤公俊猊下、西田多戈止当番の挨拶がつづき、それから全員で行願歌を朗詠し、「王雲」を三唱しました。加藤猊下は、何事も大切なのは「忘己利他」であるとお話しになり、当番は、聖徳太子ゆかりの燈(太秦広隆寺の燈)を点ずる一燈園の「愛善無怨堂」にふれ、「怨」(恨み)をもって亡くなった方に寄り添って下坐の掃除をするのであると伝えられました。
式後は、四天王寺班と大念佛寺(大阪市平野区)班に分かれ、四天王寺班はそのまま寺内清掃を開始。大念佛寺班は再度バスに乗り二十分程で大念佛寺へ向かい、帰路の出発まで約一時間、職員等はトイレ掃除を、学園の生徒さんは境内の拭き掃除・掃き掃除をさせていただきました。短時間ではありましたが、尊い厳かな場所を、自らの手で洗わせていただいていること、それを許されていることへの驚きから、おのずと感謝の念が湧いてくるようでした。
正午前、二班が再び太子殿に集合し、結願式が執り行なわれました。全員で王雲三唱、解散となりました。ご参祷いただきました皆様に、心より御礼申し上げます。