一燈園「春の集い」が開催されました。
- 2022年05月11日
4月16日(土)に「春の集い」が開催されました。新型コロナ感染症拡大の影響で、3年ぶりの開催でした。
集いに先立って恒例の太子祭が、今年は学園の小学生を中心に学園のグラウンドで行われました。それから聖徳太子像と天香さんの遺影は維摩堂に運ばれ、三者一体の形に祀られました。
時折、雲間から降りそそぐ日ざしに新緑をわたる風のやさしい朝でした。光泉林は久々に多くのお客様を迎えられる喜びと心地よい活気に包まれました。この日、関係者を含め二百余名が参加しました。
集いでは、まず出席者全員で、地球に感謝とお詫びの黙祷を捧げました。
それから新渡戸稲造の縁戚にあたる、小野八幡宮権禰宜で歌手の新渡戸涼恵氏を講師にお迎えし、午前の部ではご講演を、午後の部では歌唱をご披露いただきました。
「目に見えないチカラに導かれて『浄明正直』」と題したご講演では、人間に生れながらにそなわるという、浄く、明く、正しく、直き(素直な)心にまつわるお話を、神社で育ち神職でもあられるご自身の経験や曲づくりの仕方、歌への思いなどから語ってくださいました。
お昼は、感染症予防のため、お弁当をそれぞれ分かれていただきました。
午後の部では、ご自身で作詞作曲された楽曲を、神楽鈴などもとりいれながら、祈りのようでもある澄んだ明朗な歌声で、情感豊かにご披露くださいました。作曲のときは、曲がふと自然に浮かんでくるままを記録するのだと、午前のお話で伺いましたが、そのとき涼恵さんに見えていた世界に、楽曲と歌唱を通して私たちも招待されるかのようでした。
天香さんの生誕を祝う「春の集い」が、生誕150年の今年、このようなかたちで迎えられましたことに深謝しつつ、ご報告申し上げます。