霜月行願が奉行されました。
- 2021年12月18日
11月6日の福岡行願、11月13日の大津行願、11月20日の神戸行願と、11月に各地でおこなわれてきた行願、接心期間中である最終週は、四天王寺行願と東京行願です。四天王寺行願は、2021年11月27日(土)に実施されました。今年で第57回目を数えます。昨年はコロナ禍のため中止となりましたが、国内の感染状況が小康を保っていることを受け、今年は決行されました。前日よりもぐっと気温が下がったものの、よく晴れた小春日和のなか、同人19名、各部職員6名、学園教職員14名、中学生28名、高校生18名、光友1名、総勢86名が参加しました。
当日6時半、先発隊は前日に積み込んだ掃除道具とともに車で出発し、その他の参加者は、7時20分に学園校庭に集合、7時30分に光泉林を出発し、8時前に三条通りで二台のバスに乗り込みました。
四天王寺到着後は整列して太子殿に向かい、午前9時より行願式が執り行なわれました。一燈園全国光友会当番・野田龍三氏、四天王寺管長・加藤公俊猊下、西田多戈止当番の挨拶がつづき、次いで行願歌が朗詠され、最後は全員で王雲を三唱しました。今年4月に管長に就任された加藤猊下は、筑波大学の村上和雄名誉教授の遺伝子研究の話を引きながら、眠った遺伝子を目覚めさせる実践についてお話くださいました。
式後は、四天王寺班と大念佛寺(大阪市平野区)班に分かれ、四天王寺班はそのまま残って寺内清掃を開始、大念佛寺班はもう一度バスに乗り込み、大阪市平野区まで移動です。約20分で大念佛寺に到着、現地で約一時間半清掃をおこないました。二、三名ひと組になって清掃をしていると、合間にふと、経験豊富な同人さんから昔の行願の体験談や思い出話をお聞きすることもできたりして、57回という歴史を感じながらの行願となりました。背伸びしたり屈んだりしながら清掃しているせいか、寒さを警戒して着ぶくれていたせいかはわかりませんが、気持ちよく汗を流した充実の一日でした。
正午前、二班が再び太子殿に集合し、結願式が執り行なわれました。野田氏、四天王寺・山岡氏からご挨拶をいただき、全員で王雲三唱、解散となりました。(なお西田当番は、翌朝9時にはじまる東京行願のため一足先に関西を離れ、東京に向かわれました。)行願を再開したとはいえ、全員揃って食事ができるほど日常が回復したわけではありません。昼食のお弁当は、それぞれ持ち帰りました。ご参祷いただきました皆様に、心より御礼申し上げます。